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東京育児日記

子どもが寝ているあいだに書くブログ

乳幼児への刺激をコントロールすることの重要性

最近、保育士おとーちゃんの子育て日記というブログがなかなか面白いので、時間を見つけて読んでいる。書籍も出されていて、Kindle版を購入したが、こちらはまだあまり読めていない。いまのところ、ブログのカテゴリやブログ内検索で見つけた、面白そうなタイトルの記事を個別に読んでいる。

特に感心したのは、乳幼児にキャラクターものを与えるとよくない理由とか「おもちゃは醤油」説だ。

どの育児書を読んでも、離乳食は最初は塩分なしで開始し、味をつけるようになっても薄味にし、素材本来の味を覚えさせましょう、と書いてある。塩分は、ある意味麻薬のようなもので、人生の初期に慣れてしまうと、あとはどんどん量を増やさないと満足できなくなってしまうからだ。

メディアやおもちゃの刺激も同じだと、この保育士おとーちゃんは言う。乳幼児は刺激に弱い。刺激を与えると喜ぶのだが、その刺激でしか楽しめなくなるのが問題だということだ。

積み木などの、キャラクターものでもなく光ったり音が鳴ったりもしないおもちゃをなにかに見立てたり、「こう積んでみよう」などと考えて創造的に遊べるようにならないと、メディアからの刺激に受け身になるだけだったり、ほかの子の遊びを邪魔していやがられたり叱られたりするのが刺激になってしまうそうだ。

さらに、低年齢を対象にしているTV版アンパンマンなどのメディアの暴力描写にも、ストレートに影響されてしまうという。

味覚はともかく、おもちゃやメディアの影響については今までそういうふうに考えたことがなく、好きなキャラクターがあって喜ぶなら与えればいいのではとしか思っていなかったし、うちにもすでにミッフィーの洋服や機関車トーマス、ワンワンとうーたんのおもちゃなどがいろいろあるので、考えさせられた。

また、一般に良いおもちゃと言われているものはどこが良いのか、今まではブランドとか雰囲気的なものしか感じられなかったし、そういうのに高い値段を払うのも、と思ったのでほとんど持っていないのだが、良いおもちゃが良いとされる理由は、表面的ではない適切な刺激が与えられるということなのだろう。保育士おとーちゃんのブログには、おすすめのおもちゃが多数紹介されており、なぜおすすめなのか説明されている。

そして、児童館にはキャラクターものや音や光の出るおもちゃがたくさんあるのに(これはおもちゃ購入にコストをかけられないから、一般家庭からの寄付なのだろう)、最近ときどき一時保育で息子を預かってもらっている認可保育園では、一時保育の部屋にも、フルタイムで預かっている子どもたちの部屋にもこのようなおもちゃが一切なかったことを思い出した。

特に、フルタイムの1歳児クラスは、親子同伴の半日保育園体験、というものに参加したときに見たのだけど、いわゆるおもちゃ屋さんにあるようなおもちゃが一切なく、プラスチックのカップとかお皿とか、大きめのビーズをひもでつないだものとか、ペットボトルに色のついた水が入れてあるのとか、そういう手作り系ばかりで、へぇーと思ったが、その意図まではわからなかった。一時保育の部屋はそこまで禁欲的ではなく、手作り系もあるがトミカの車とか木のおもちゃなどがあり、まあブーブー大好きな息子は、連れていくとトミカの車がうちよりずっとたくさんあるのに心惹かれているのだが、ふだんとくに刺激に配慮していない一般の家庭にいたら、刺激の少ないおもちゃでは遊べないからという配慮なんだろうと気づいた。

昨日、そんなことを考えながらはてブトップページを眺めていたら以下の記事があり、「これが大人バージョンか!」と思った。

刺激なんて最小限でいい

ここで挙げられているのは不倫と居酒屋、つまり性とアルコールである。不倫についてはインモラルなことをしているというスリルもあるだろう。

私が思う、こういう外部からの大げさな刺激が少なくても満足できる大人とは、料理が好きな人というイメージだ。食材を買ってきて組み合わせを考え、能動的に働きかけないと料理はできない。そして自炊が好きということはカップラーメンやスナック菓子のジャンクな味に染まっておらず(たまに楽しむくらいは別にいいだろうが)、自分好みの味つけを調整できる味覚を持っている。そういう味覚の微妙な違いのような、微細な刺激に反応できる人なのだろうと思うし、Facebookの友人などを見ても、私が文化レベルが高いなあと思う人は食事が好きで料理もそれなりにできることが多い。ちなみに保育士おとーちゃんも、父親が板前で味覚にはちょっとうるさいと言っている。

振り返って私は、というと刺激に弱い方だろう。料理はめんどくさくて苦手だし、性とかアルコールには依存していないが、ネットには依存している。料理はヨシケイの15分でできるコースを購入するなどして、なるべくやろうとしているが。息子は私に似てしまったのか(と、結論を出すのは1歳代では早すぎるだろうが)食に興味が薄く、1歳くらいまで離乳食はほぼ食べない時期が長かった。私は今日だって息子が昼寝している間にチキンラーメンに卵を落として食べた(こういうものは息子の前では食べないようにしている)のが昼食だし、息子との食事も冷凍食品や買ってきたお惣菜にすることも多い。1歳半検診のあとの栄養相談では、食事はなるべく手作りで! 買ってきたお惣菜は味つけが濃いのでやめるべきだが、どうしてもという場合は一度お湯で洗ってから出すように! などと言われたが、結局できていない。もともと味つけが濃いお惣菜は買わないようにしている程度だ。

前述の半日保育体験のとき、息子は薄味につくられている保育園の給食にほとんど手をつけなかった。一時保育のときも同じ給食を出してくれるのだが、毎回ほとんど食べなかったのを繰り返し、相談と試行錯誤の結果、息子が食べそうなおかずをお弁当として持参し、保育士さんが保育園の給食とうまく混ぜてくれることになり(同じスプーンにお弁当のおかずと給食のごはんを乗せるなど)、保育園の給食も徐々に食べられるようになっている。

息子は食べ物は受けつけないものが多いが、遊びについては、それほどキャラクターや刺激依存ではないと思うし、積み木もかなりやっているしおままごとも好きだ。うちにあるのは、おとーちゃんブログでは推奨されていない、面取りのあるカラフルな積み木ではあるが。

まあそんなわけで、それまで意識していなかった、生活全般における刺激についていろいろと考えさせられた。刺激の多くは商業主義と技術の進化によるもので、特に味覚とメディアについては脳に与える影響はかなり研究されているだろう。そういうわかりやすく脳にアタックしてくる刺激をなるべく減らすのは大人にも意味があるのではないかと思い、料理も、息子のためにも辛くなりすぎない程度にがんばってみようと思った。